先日、表六甲の私有林区域の調査にでかけた。六甲ケーブルの山上駅から近くから油コブシ道、途中から寒天山道を通って降りてくると、市街地からみて第1尾根線の区域の多くは、砂防事業によるグリーンベルトとして土地の買収と森林の整備が行われている。近接して、少し古い住宅団地がある。

 渦森台という住吉川上流区域で、昭和30年代後半から40年初めに、ここから土砂が住吉川の中のダンプ道を通って、臨海部の埋め立てに使用されたという団地。その団地のすぐ北側がおそらく、私有林時代に植林(ヒノキが多かった)された区域で、どうも今年(2019年度事業?)に整備されたようだが、グリーンベルト事業(国交省直轄)として、団地に近い箇所ほど、間伐というよりも、ヒノキから落葉広葉樹林に全面的に転換させる施業のようだ。一方で、コナラの大木は多数残されており(伐採方法が実際に難しいというのもあるだろうが)、ナラ枯れ対策のカシナガホイホイが巻かれていた。放置人工林対策も大切で、多様な樹種構成を目指すのは、六甲山森林整備戦略の考え方ではあるが、近年、コナラの大径木の扱いも難しいでもある。いずれにしても、定期的な管理ができていれば、ある程度のコントロールは出来るのだが。

六甲山の森林整備

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